EAST END HIGHLANDERS KYOTO
― 京都・東山に新たな拠点を構えるまで ―
2024年6月、私たちは18年間拠点としてきた大阪・心斎橋の大阪農林会館を離れ、京都・三条東山へと新しい拠点を移しました。
移転先は、100年もの間酒屋として営まれてきた古民家。
昔ながらの梁や土間をそのまま残し、現代的な息吹を吹き込んだリノベーションスペースです。
北には平安神宮の大鳥居が赤く輝き、南に知恩院の五重塔、西には白川が流れ、東へ進めば哲学の道へと続く。
私たちの新しい拠点は、まさに京都という街の文化と風景の中心にあります。
突然の移転に、多くの方から「なぜ京都へ?」という質問をいただきました。
長く大阪で活動してきた私たちが京都を選んだ理由――それは「刺激」と「出会い」です。
代表の藤野は世界中を飛び回る中で、ロンドンやパリと並んで京都を「最も刺激を受けた都市のひとつ」と語ります。
モダンな建築の隣に立つ荘厳な神社仏閣、そして個性的な人々や店。
その混ざり合いが生む空気感こそ、他のどこにもない京都の魅力だと感じています。
私たちが日々を過ごす東山の街は、歴史と自然だけでなく、人と食の豊かさにもあふれています。
地元の方々は驚くほど温かく、どのお店も誇りと心意気をもって日々の営みを続けています。
町中華の名店が並び、老舗から新鋭までが競い合う美食のエリアでもあります。
ここでの出会いは、ブランドを育てる私たちにとっても大きな学びとなりました。
2023年10月、私たちはこの京都・東山の新拠点の1階に
「EAST END HIGHLANDERS KYOTO」をオープンしました。
国内外から多くのお客様にご来店いただき、ブランドの発信地として新たな役割を果たし始めています。
今や京都は、多くのドメスティックブランドが東京に次ぐ旗艦店の地として選ぶ都市となり、
その理由は「京都に店を構える」ことがブランドの国際的なイメージを高めるからに他なりません。
大阪で育まれた自由な発想と、京都の静謐な美意識。
この二つのスタイルを掛け合わせた「浪速×京」ハイブリッドの新しいものづくりを通して、
私たちはこれからも日本から世界へ、ファッションを通じて新しい刺激を届けていきます。